SIGH 「Gallows Gallery」 [S]
日本のアバンギャルド/プログレッシブ・ブラックメタルバンド、SIGHの2005年作、6thです。
私が購入したのは2007年発売のリマスター盤で、ボーナストラックが6曲追加されています。
まずビックリしたのが、デス声でなくて普通の声だったこと。
一聴して最初に頭に思い浮かんだのはXの「VANISHING VISION」でした。
よくよく聴き比べてみると全然違う声質なのに…なんでだろ?
曲調もブラックメタルというより、オーセンティックなメタルに近いです。
とはいえ、ダークな雰囲気は充分感じますね。
#1“Pale Monument”からギターソロ、サックスソロ、キーボード(オルガン?)ソロもあったりして、聴きごたえ十分。
かと思えば、#5“The Tranquilizer Song”はスローでムーディー。映画の挿入歌でも不思議でないですね。川嶋未来(vo)の引き出しの多さを感じます。
私が特に気に入っているのは、#3“The Enlightment Day”、#4“Confession To Be Buried”、#7“Silver Universe”、#9“Messiahplan”の4曲です。
#3、#4はいずれもスローなパートから疾走パートに移るところが“行くぞ!!”って感じでかっこいいですね。本アルバム全体に通じる低重心なサウンドがブンブンとドライブする感じがとっても気持ちいいです!#7、#9は疾走系の曲ですが、これがダークなIRON MAIDENって感じで最高です。曲展開もそうですが、#7のツインリードや#9のギャロップビートを聴いてると自然と顔がにやけてきちゃいますね。
ボーナストラックでは#1“Pale Monument”のデス声バージョンが興味深いですが、聴き比べてみると、やっぱり普通声のほうがいいな。
う~ん、本作も名作と言ってしまってよいんじゃないでしょうか?
恐るべしSIGH。
#4“Confession To Be Buried”
#7“Silver Universe”
#9“Messiahplan”
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